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2018/5/19 サロン内記事
※以下はオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」で過去に投稿されたそのままの原文記事です。
2018年5月19日
ニューヨークで、ダラダラしています。
酔っ払う以外に特ににやることもないので、次回作のビジネス書『僕たちはどう生きるか(仮)』の原稿を書いています。
これからの時代を生きる人たちへの長い長い「手紙」にしてしまえば、読者層が『革命のファンファーレ』の変わってイイかも、と天才的なことを思いつきましたので、手紙形式でお届けしようかと思います。
オンラインサロン特典として、原稿の一部を先行公開します。
つーか、「読んだのなら、編集をしてね」という例のやつです。
「ここの言い回し、もっとこうした方がいいかもー」みたいな御意見をドシドシ、お待ちしております。
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『オンラインサロンを知ろう』
これからの時代を生きる上で、「オンラインサロン」の存在は欠かせない。
オンラインサロンは、あらゆる可能性を広げてくれるし、逆に、「これから要らなくなるもの」を浮き彫りにしてくれる。
ボクは月額1000円で『西野亮廣エンタメ研究所』というオンラインサロンを運営している。
冒頭から登場していた「オンラインサロン」という言葉は、まだ一般的には馴染みが薄いので、ここで改めて説明しておくね。
世間のイメージに一番近いのが月額課金の「ファンクラブ」だと思うけど、「オンラインサロン」はそれじゃない。
ファンクラブと大きく違うのは、「情報の発信が一方通行ではない」という点。
オンラインサロンのメンバーからボクへの発信もあるし、オンラインサロンのメンバーがボクの仕事のスタッフになることも珍しくない。
その時はボクがメンバーに給料をお支払いするんだ。
ちなみに『しるし書店』は、その形。
感覚でいうと、「オンラインサロン」は「町」に近いのかな。
お洒落に生きたい人達は吉祥寺(武蔵野市)に税金を払って住むし、のどかに生きたい人達は富良野に税金を払って住む。
そして、その中で自分達の仕事やお金を回して、集めた税金もその中で使う。
オンラインサロンもまた、「信用を換金する装置」と言える。
そこには「西野に1000円を払ったら、それ相応の情報、または繋がりを受けとることができる」という「信用」があるから、回っている。
ボクのサロンは国内最大で、現在メンバーの数は6300人。
ここでも「信用」が効いてくる。
6300人にもなってくると、まさに一つの「町」で、そこには、あらゆる肩書きが存在する。
ボクのサロンは、「エンジニア部」や「不動産部」、中には「公務員の情報交換」を目的とした「公務員部」といった様々な部活動があるんだけれど、たとえば「デザイン部」だけでも1000人を超えている。
新しく立ち上げたイベントのロゴや、ウェブサービスの全体デザインの依頼を「報酬○○円」とコンペ形式で「デザイン部」に投げて、あがってきたデザインの中から一番素敵なものを選んでいる。
「エンジニア部」に開発を依頼して、「デザイン部」にデザインを依頼して、ウェブサービスを作っている。
プロジェクトごとに集合と解散を繰り返しているわけだけど、その制作過程のイチイチを6300人全員が見ているので、次に新チームを結成した時に「世界観や方向性をゼロから説明しなければいけない」ということはない。
くわえて、「次、こんなプロジェクトがあるんだけど、やりたい人?」と、『この指止まれ方式』でスタッフを集めているので、そもそも、そのプロジェクトに前のめりの人しかチームに存在しないので、仕事のスピードとクオリティーは約束されている。
んでもって、話はここからなんだけど…
毎度、「いい仕事をするなぁ〜」というメンバーが数人いるんだけれど、その人達って、どこの会社にも所属していなくて(いわゆるフリーランスで)、その代わりに、あらゆるオンラインサロンに参加しているのね。
ボクのオンラインサロンだったり、ホリエモンのオンラインサロンだったり。
その先々で、面白そうなプロジェクトがあれば、「僕、やります」と手を挙げて、仕事をとってきている。
そこで、その瞬間にギャラを頂いているのもあるんだけど、それより何より大きいのは、そういう人達は「面白いプロジェクト」にしか参加していないので、「いつも面白いことをしている」という信用を稼いでいる。
稼いだ信用が換金できることは一章(貯信時代)でお伝えしたとおりだ。
彼らが会社に所属しない理由を聞くと、気持ちの良い答えが返ってきた。
「会社に所属してしまうと、場合によっては『面白くないこと』に参加しなければいけなくなって、信用を落としてしまうので」
固定給と引き換えに、信用を落として、自分の力でお金を作れない身体になってしまうことが一番の損失だということを彼らは知っている。
ボクのように仕事を依頼する側は、プロジェクトに最適化したスタッフがその都度集まってくれた方が助かるし、依頼される側も自分が参加するプロジェクトは自分で選びたい。
この双方の想いを上手くマッチングしてくれるのが、「オンラインサロン」という〝ゆるやかな繋がり〟で、誰でも発信できるようになった一億総クリエイター時代とは非常に肌が合っている。
これから2〜3年で、オンラインサロンを掛け持って働く人の数が増え、オンラインサロンは市民権を得るだろうね。
オンラインサロンが盛り上がると、当然、力を失う組織が出てくる。
「会社」だ。
会社そのものが無くなるという話じゃない。
「これからの会社は、オンラインサロンの存在を踏まえて、デザインしていかなければならない」という話をしたいんだけれど、その前に一旦トイレに行ってきます。
しるしをしよう!(気になる文を抜粋)
ファクト(事実に基づいた内容の文) + 気づき
率先して仕事を乞う。この姿勢こそが多分、高度成長期の日本を支えてきたものではないでしょうか。何か新しい仕事を与えられては奪い合うように積極的にやりがいを持った者たちが群がってくる。
この好循環の生産性のある環境は、もはや現代の大企業のみならず、中小の会社組織からも消えてしまっている。
オンラインサロンの形態が、いま試行錯誤を重ねながらではあるが、着実に少数精鋭の群れをそのままのクオリティで拡大していっている。
「前のめり」になって仕事をしたがる姿勢こそ、真の生産性の向上に貢献しうるものである。
エッセンス(本質) + 学び
オンラインサロンこそが、今後の会社という組織における理想の形。
この締めくくりについて、どういうことか考えたいと思います。
つまりは、リーダーとなる母体と賛同者の関係のなかで、双方向の関係を構築していくコミュニティ形成の在り方に、サロンと会社組織では違いがあるようです。
会社組織でいう雇用主と従業員の関係を見ると、『賃金⇔労働』といった形でキッチリと双方向の関係はあります。工場で言えば、社長が職人に労働の対価として給料(お金)を支払う。ここで注目する点は言わずもがな、対価=「お金」であること。
オンラインサロンはどうか。まず、労働という概念がなく、プロジェクトがあり、その中でのワークをシェアするといったニュアンスで、その対価は必ずしも賃金(お金)ばかりではない。信用や承認欲求を満たして成り立たせているものが多く、しいて言うとマネタイズの先送りともいえる。
「ギバー」からしか成功者は出にくいが、破綻するのも「ギバー」であるという話は有名です。後々にはキチンとテイクするギバーと、全く見返りを求めないギバーのお話ですね^^
ギバーであってもテイカーオンリーな人種との関わりを絶つ事で成功の道が拓けるのであって、誰彼問わず与え続けて破綻するのは持続可能な活動の観点からおおきくはずれてしまいます。
まとめ(総括)
新しい会社の在り方を、オンラインサロンから考察すると、ハッキリと見えてくるものがありました。
個人事業主であってもこの考えは落とし込めると思います。
ぜひ、参考にしてくださいね^^
おしまい
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