天才の正体

天才の正体18 ≪西野亮廣エンタメ研究所 2018/3/17≫

2018/3/17 サロン内記事

※以下はオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」で過去に投稿されたそのままの原文記事です。

『えんとつ町のプペル光る絵本展in川西』に行ってきた。

最高でした。
スタッフの皆様に感謝感謝感謝。

オンラインサロンの中なので、1つだけ正直な意見を言うと、音楽が残念だった。

静かなハープの曲(プペルの曲)が流れていて、静粛にしなきゃいけない雰囲気になっていた。

『えんとつ町のプペル』は音楽を最初に作って、その音楽に会わせて、背景やキャラクターを作っていったので、音楽を変えてしまうと、世界観がチグハグになってしまう。

ハープ奏者のAGATAさんを前に出してあげたい(宣伝してあげたい)スタッフさんの狙いや、優しい気持ちはとても理解できるのだけれど、
世界観に合っていない音楽は逆宣伝で、「なんでオリジナルの楽曲じゃねーんだよ」というネガティブな感情がAGATAさんに集まってしまう。

「マキシマムザホルモンのLIVEに行ったら、なんと今回だけ特別に全曲ピアノバージョンだった」みたいな感じ。
この時、「ふざけんなよ。そんなの待ってたんじゃねーんだよ」という声が、ピアニストにいってしまう。

ピアニストには責任はない。
ピアニストは呼ばれて来ただけなので。

プロデュースというのは、そこまで見越して、演出し、スタッフを配置しなきゃいけない。
変化球(特別感)を投げた時の副作用も把握しておかなきゃいけないわけだ。

ただ、これはあくまで僕個人の意見で、皆が皆、そうではないということだけ、念をおしておく。
そして、こういう意見はオンラインサロンだから言っている、ということも重ねて。

あらためて、『えんとつ町のプペル 光る絵本展in川西』は最高だった。
スタッフの皆様、本当にありがとうございます!
[https://youtu.be/_2yHR9cE5zU]

しるしをしよう!(気になる文を抜粋)

ファクト(事実に基づいた内容の文) + 気づき

『えんとつ町のプペル光る絵本展in川西』

音楽が残念→静かなハープの曲(プペルの曲)→静粛にしなきゃいけない雰囲気

音楽を変えてしまうと、世界観がチグハグ

世界観に合っていない音楽は逆宣伝で、「なんでオリジナルの楽曲じゃねーんだよ」というネガティブな感情がAGATAさんに集まってしまう。

ここではハープ奏者のAGATAさんに音楽の依頼をしたので全面に出すも、裏目に出たことが気づきの事例として書かれてます。

確かに演者にも客にも責任はない。
ある意味では運営サイドのミスに巻き込まれる形になっただけと言っても良い。

「マキシマムザホルモンのLIVEがピアノバージョン」の例えも秀逸ですWW

粗品
粗品
世界観の崩壊!

ここからは自身の実話です。
「予約が奇跡的にとれたのでご馳走させてい頂けませんか」
と、やっとの思いで誘った恩師と老舗の名門焼肉店に訪問したときのことです。
店に入るなり、派手で不愛想な学生アルバイト風の店員が、
「予約2名さん?○○さん、15分遅刻ですが会計〆時間は15分伸びるわけじゃないですが、どうされますか?」
とのお出迎え。15分遅れは1本電話を入れておりましたのでお店の許容でしたが、アルバイトの方からすれば、ある意味では覚えた店のルールの説明をしたまでです。
「遅刻」というワードと「どうされますか?」にはびっくり仰天でしたが、すぐに後ろから女将が現れて丁寧に案内してくださり、事なきを得た次第です。
ここにおける客に招いた違和感はというと、格式高いであろう老舗店に抱いたイメージと、従業員の個性がミスマッチであったことに尽きます。
この場合、接客向きではなく不愛想なアルバイトの方は悪くありません。
その人の個性です。
ただ単に、運営(店)サイドのオペレーター教育や、適材適所の人員配置問題ではないでしょうか。

教育の件については、マニュアルを叩き込む研修は別の話で、店員の表情や態度、姿勢などは、にわかに変えることはできませんし、このご時世では不愛想も横柄な態度も「個性」として片付けられてしまいます。
今のままの完成された個人で適材適所を見つけるのがベストなのかな…と思っています。

サービス提供者の心得
何かしらのサービスを提供する者は、来場者がそこに抱くイメージ(世界観)を壊してはいけない。

エッセンス(本質) + 学び

プロデュースというのは、そこまで見越して、演出し、スタッフを配置しなきゃいけない。
変化球(特別感)を投げた時の副作用も把握しておかなきゃいけない

気づきのところで人員配置まで触れてしまったので、そこに「演出する」といったワードの検証をしたいと思います。

演出と演出技法
演出とは・・・
物事を表現するときに、それを統括し方向性を与え調和をはかり効果的に見せること。

デウス・エクス・マキナdeus ex machina)・・・代表的な演出技法。
絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法。

もっと略式化すれば、「混沌の総取りまとめ」になるのでしょう。

氏の言うところの変化球を投じた後の副作用を見越した演出は、それこそ全体像を完全に把握した神にしかなしえないという意味で、デウス・エクス・マキナと言える。

絶対的な力から通達・指令がきて、改善から収束に向かう。トップダウン。
この仕組みがないと人を魅了する作品は作り得ないと思う。

まとめ(総括)

サービスを提供も、物事を表現するのにも確固とした世界観が必要である。
逆に無名だったり、うだつの上がらない売れない創作者の世界観は薄いと言える。

そのしっかりとディテールにまでこだわり抜いた世界観がある表現物に対して、外部からそれをさほど知らぬ者が入り行動を起こしてしまうと収拾がつかなくなる怖い一面がある。

そこで演出家やプロデューサーといった存在が混沌を取りまとめる方法が良い。

企業活動でいうトップダウン型と類似するので以下に触れてまとめておきます。

トップダウンのメリット

・スピード運営が可能
なんといってもトップダウンのメリットは意思決定が早いことです。
より速く新商品、サービスを投入し、一気に「スキマ」産業や市場を席巻することが可能となります。
・組織としての一体感
トップと現場の信頼関係があれば、組織全体に一体感が生まれます。
いわゆる「連帯感」「意志疎通」に優れた組織経営が可能となり、トップのために全力で支える組織体制を生み出すことが可能となります。
・先見性のある経営者の場合、爆発的な成長の可能性がある
先見性のある経営者がトップダウンで運営することで一気に成長市場を捉え、急成長することがあります。いわゆるベンチャー企業がその一例です。

トップダウンのデメリット

・指示待ち人間が多くなる
トップの意志を最優先することで自分で考えられない人が増える可能性が高まります。現場での臨機応変な判断をすることが許されない体質を作るリスクもあります。
・クレームなどの課題が共有されにくい
現場のクレームなどの些細な課題がトップまで知らされることが少なくなる可能性があります。現場で改善すべき点なども共有されることが少なく、顧客の不満を増殖させるリスクなどもあります。
・運営トップの判断が間違っていた場合、組織存続に関わる大きなダメージを負う
トップダウンによる運営の場合、トップの判断1つで組織存続に関わる損失を招くことがあります一気にリソースを投入する分野や設備等、業績が伴わない場合、組織解体のリスクを抱えてしまいます。

おしまい

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